宙(そら)の記憶

自分がうまれてきた目的を思い出す。宙(そら)の記憶を思い出すために。

天地自然の神4

島についたとき

出迎えてくれた女性は

明るくて気さくで。

初めて会う自分に

ほんとうによくしてくれた。

 

島で有名なシャーマンのお弟子さん?だという。

 

島で判事をしてもらうには

独特の神饌があって。

 

これとこれをもってゆくのよ

と教えてくれた。

 

さていざその有名なシャーマンにあったけれども

島の方言が強くて よくわからない部分もおおい。

 

さっそく、、といって

やはり太鼓をたたき始め

歌うような呪詞が始まる。

 

先にみてもらったシャーマン以上の

圧倒的ななにかが

自分の体の深奥から沸き上がり

それを抑えようとして

胸のあたりでつかえてしまい

それが自分の声となってほとばしる。

 

筒となったからだから

発せられる声 というより 音は

まるで笛か あるいは クリスタルボウルの響きのように

身体からほとばしりでる。

 

そしてその抵抗もいつしか取り外されたとおもうと

自分の中がしんと静かになって

 

ふっと立ち上がる

目をつぶっているので

自分の動きはわからないが

ゆっくりとした動き。

円をえがくように ゆっくりと動き

神座の真正面に来たのだろうか

ふっとすわると

深々と一礼した。

 

自分自身の動きなのに

まるで他人の動きをみているかのようだ。

目をつぶっているので

みえるわけではないのだけれど。

 

シャーマンは一言

「巫女の舞じゃね」と言った。